【白銀】

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「準備はできたかい」 とあの人は云った。 「はい」 白い息がこぼれる。 「体調は?」 「すこし頭が痛いです」 「大丈夫か」 「任務に支障はありません」 「わかった、では開始しよう」 「はい」 これは≪あの人≫から与えられた任務。 そしてあたしに与えられた使命だ。 あたしは小型トランシーバーのようなものをしっかり握りしめる。 それは起爆装置だった。
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