【白銀】

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雪で敷きつめられた校庭に足を踏みいれる。 所々錆びているゴールポスト、遠くに緑のフェンスが見えた。 校庭の真ん中へ一歩一歩進む。 靴先が冷たくなる。 あたしの通ったあとに一筋の道ができている。 立ち止まって空を見上げる。 雲の合間から朝日が顔をだした。 光りが反射する。 眩しい。 今頃みんなどうしてるだろう。 振り返って教室を見あげる。 昨日のことなのにひどく懐かしい。
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