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そうと分かれば、早速光の方へ向かった。
段々と大きくなる白い光。
正直それ以外は何も見えない。
それをくぐったと思うと
「やぁ、アリス。
こんにちわ。」
兎の耳。…うん。あれはたぶんっていうか絶対カチューシャ。
それを付けた若い男がいた。
周りを見渡すと、見知らぬ光景が広がる。どこかの周りにはたくさんの木。開けた場所にいた。可愛らしい花と共に野原が広がっている。
出口だったのは代わりないらしい。
夢から覚めるってわけじゃなかったみたいだけど。
現実で降っていた雨は止んでいて空は雲一つない。
太陽が真上にあって今、昼間なんだろう。
「は?あんた誰?」
「僕?僕は白兎。」
答えになってない。
この男、頭がおかしいのか。
その時、ピョコピョコと頭についている白い耳が動いた。
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