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翔也のパンチが放たれた瞬間だった。
男は翔也の腕を掴み殴らせなかった。
それだけではない。
腕を掴んだまま勢い良く翔也の腹に膝蹴りをいれた。
しかし翔也は反応していたらしく腹筋に力を入れていたので致命傷にはいたらなかった。
翔也『なかなかやるじゃねぇーか！あんまガキ相手に大人気ねぇーこたぁしたくねぇーが本気でいくぜ!!』
翔也は大きく一歩踏み出し、拳を放った。
男は拳に反応して避ける体勢に入った。
しかし翔也は一瞬ニヤついた。
拳を避けられる寸前でがら空きになった左の脇腹に回し蹴りを喰らわせた。
そう。翔也の真骨頂は足技なのだ。
そしてこのパンチはフェイントだったのだ。
パンチよりも格段にスピードがある蹴りには反応できずに男はコレをモロに喰らった。
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