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「邪魔や」
凍りのように冷たい声を出して俺を避けて スタスタと去って行った。
な、なんや、、、
めっちゃびっくした…
ゴメン 以外の言葉が出るなんて思うてなかったし。
普通 人 蹴ったら 謝るやろ、、、
あっ、 てかあの人 関西弁やった…
地面にぺたんと座って ドッと溜まっとった息を吐き出した。
なんか オーラがすごい…
呆然と座り込んどると、後ろから俺の顔の横に真っ白な手がスッと差し出された。
その手をたどって行くと 優しそうに微笑む背の高い人。
「ほら、つかまって…」
なんか 安心出来る声…っていうの?
めっちゃ心地ええ、、、
差し出された手につかまるとグイッと引っ張られて立たしてくれた。
うわぁー…
また背ぇ高いー、、、
これはなにかの試練か…
真っ白の肌にさらっさらの黒い髪の毛の優しく微笑んどる人を見上げる。
「ありがと、、、」
ペコッと頭を下げると その人は優しく笑って俺を見た。
「さっきはゴメンね、雅紀<マサキ>が君の事蹴っちゃって。」
バツが悪そうに眉を下げた。
「あっ、大丈夫…」
俺がそう言うと安心したように ニコッと笑って じゃあね と言って去って行った。
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