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「褒め言葉……だよね。ありがとう」
お姉様は私に笑いかけると、手を取ってひざまずく。
「我等が『箱庭』の世界へようこそ、『飴屋ほたる』様。貴方は66番目のお客様です」
「え?」
「私は『案内役』の花屋敷と申します。さあ、こちらへ」
「はい?」
花屋敷さんは立ち上がり、私の手を引いて歩き出す。
披露宴会場のような豪華さがあるホールを進み、私は奥の壇上に上らされた。
何だこれ?
そうか、夢か。
でも随分リアルだなあ。
『ハナヤシキ』サンとか知らないし。
もういいや、考えるのメンドクサ。
で、何で急に照明消えるの?
で、ドラムロール?
続けてサーチライトのように、スポットライトがはしゃぎ回る。
私は何かの賞でも取ったの?
「Lady’s and gentleman! 新しい『箱庭』が用意されたぞ! 今回のOwnerは彼女、『飴屋ほたる』だ!」
巻き起こる歓声。
暗闇を照らすライトが、動きを止めて私を照らす。
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