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その日は一旦別れることにした。また何かあれば、おって連絡するということ、とりあえず、三日間は何もしないで待つことを決めた。
三日経ったが、後ろから追いかけられた、何か変な声が聞こえるといったような被害は無かった。
だが、ポストには、三箱分の『あの箱』が入っていた。
「……ってことは、一日一回はお前のポストに入ってるってことだよな?」
電話の向こう側の雅人が、そう言った。確かに、そういう推理は可能だ。
「そうかもしれないな。でさ、箱開けて、チョコレートの中を見たんだけどよ、やっぱり入ってたんだ、髪の毛」
縦三つ、横四つの棚に入ったチョコレート全部が、髪の毛が入っていた。中をよく見ると、血のような赤い物が混じっていて、雅人が言った都市伝説が、脳裏を過った。
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