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ガチャガチャガチャ
開けて
ガチャガチャガチャ
開けて
「……オイオイ」
「まさか……?」
今聞こえている声の主が、このチョコレートの送り主?
「ち、ちょっと待っててくれ」
忍び足で、出来るだけ足音を立てずに、ドアに近寄った。覗き穴から見た女は、髪の毛はボロボロ、頭の一部分は皮膚が見えて赤くなっていて、目は虚ろ、ボロボロで黄色い歯を見せながら、笑っている。
その後のことは、もうほとんど覚えていない。
警察が来て、雅人が事情を説明、女は逮捕されたらしい。
女はずっとこっちを見ながら、愛してるって言ってくれたじゃない、一緒に住んでいたじゃない、と言っていたらしい。
もし何か入っていたなら、それをしっかりと確かめてみるべきだ。
それが、異常な愛に続いているかもしれない。
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