プロローグ

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「うわああぁぁぁぁ!!!」 凄まじい叫び声をあげ俺、狩野優哉は目を覚ました。 「ハアハアハア……夢か。もうしばらく見てなかったのに」 俺は息を荒げながら呟いた。 (やばい。薬飲まないと) 俺は机の上に置いてあった薬を手に取ると、気力を振り絞って階段を降りていった。 薬を飲んだお陰で俺は冷静さを取り戻した。 (くそっ。最近この夢ばかり見るな…) 前はよく見ていた夢だったが、高校に上がってからはほとんど見なくなった。しかし、大阪から帰ってきてからというもの見ることが多くなってきた。 (この薬も高校入ってからは飲まなくなったのに、最近は飲まないとやばい状況になってる。何でだ?) ふと見ると薬の残りが少なくなっている。 (また貰う必要があるな) 俺は階段を登り自分の部屋に戻っていった。
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