いつもの風景

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私達はいつもの様に電車に間に合うギリギリの時間に家を出る。 「待ってよ 蒼衣」 私は慌て靴を履き蒼衣の後を追う、これもいつもの事。 私はいつも蒼衣よりワンテンポ遅れる。 他人にはわからないレベルで。 「ダメェー おいてくよ朱里 あたし走るのヤダし」 蒼衣はそう言いながら 意地悪に笑って それでも少し先で私を待っていてくれるのだ。
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