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「あぁーもう、だ・か・ら、泣くなっての!」
そう言って、西宮のロングヘアーより若干短いぐらいの髪をくしゃっとする。
「だって、またぁ~」
西宮はまたしても、顔を起こそうとはせず、もじもじしてる。
「だから、さっきの悪戯じゃっての。
リアルにお前の声が聞き取りづらかっただよ」
半ばやけくそ気味にそう答える。
すると、西宮がホッと胸をおろし、顔を赤くして。
「もう一回言うから、ちゃんと聞いててね。僕も恥ずかしいんだよ?」
そして体を縮めて、またもじもじし始めた。
「あぁ、大丈夫だ。その変わり、しっかり大きな声で言えよ」
「うん……、」
西宮は何か深呼吸をして、自分の願いを打ち明けた。
「僕と……パフェを食べに行ってください!!」
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