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「どうしたんだ西宮? 待望の限定パフェじゃんか?」
そう言いながら、西宮の顔を覗く。
「確かに嬉しいよ……でも僕だけが食べるのはちょっと……」
自分一人だけ食べるを悪く思っているらしい。
「気にすんなって、ほら席に座った座った!」
西宮の背中を押してニシシッ笑う。
「でも、それじゃ悪いよ!」
机から身を乗り出して西宮は言うが、
「いや、ぶっちゃけ言うと、俺金欠で一人分しかもってないんだ。それに甘いの苦手だしな」
苦笑いしながらも、目の前に財布を出して、ひらひらと見せる。
「いや……でも、やっぱ…『はい、どうぞ!!』」
西宮が何を言おうとするときに店長と思わしき男性がパフェを置き、視界を遮った。
あまりのパフェの高さに二人ともポカンとしている。1メートル行かんとする高さである。底にはナタデココとコーンフレークが入っており、中心にはフルーツがあり、その周りを生クリームとアイスでコーティングしている。
更に段々と上にいけば行くほど積み重ねられたアイスが山となり、頂点にはオレンジが飾ってあった。
そして、アイスのサイドを囲むように突き刺さるイチゴが見頃にラフレシアの花をイメージさせていた。
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