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「たかが、お前の魔法ぐらい魔力をぶつけて拡散することぐらい出来るからな……、」
夕凪はフラフラと足元がおぼつかない様子だ。
「そうかよ! じゃあ、死に損ないにトドメをさしやるからよ」
薫はそう叫び杖を向けるが……、
急に夕凪が奇声を出して笑い出した。
「キャハハハッ! ハハハハッアッ!!」
(なんだ……!?)
『……断罪の翼、強欲の仮面、憎悪の剣、絶望の理……』
夕凪は何かぶつぶつと詠唱を続ける。薫はその隙を逃さなかった。
「させるかよ~! 『プロミネンス』!!」
獄炎が夕凪に向かい、轟音とともに走る。
『古代の悪魔よ。
この汚れた世に君臨せよ。
アーティファクト
【魔導機械】』
すると、暗黒虚無から何かとてつもなく大きなまがまがしいオーラの人型の機械があらわれ、獄炎を飲み込んだ。
(嘘だろ……なんだよあれ!?)
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