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「あーぁ、羨ましいなぁ万里は…彼氏がいて。」
溜め息混じりに聞こえないよう小さく呟いた……
つもりだった…。
「そう思う?!」
今は、放課後。私の席の前に座っている万里。帰る準備をしていたのに急にバッと私の方を振り返って言う。
…聞こえてたの!?聞こえないぐらい小さい声で言ったつもりだったのに…。この地獄耳め。
「…ﾊﾊｯ…まぁ。」
何だか嫌な予感がした。否定しようにもバッチリ聞かれたみたいなので苦笑いで曖昧に返事をした。
「やだ!!早く言ってくれればいいのに～☆」
目をキラキラさせながら言う万里。
何か変なこと考えてないといいんだけど…。
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