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すると、おもむろに鞄からケータイを取り出し、電話をかけ始める万里。
何だろう？急に…。
「もしもし？ユウ君？」
ユウ君とは、織田裕二郎【ｵﾀﾞ ﾕｳｼﾞﾛｳ】君15歳、万里の彼氏だ。
もうすぐ、教室くるのに何で電話？でも良かった!!万里のことだからもっと…
「あのね、今日ね華のことで用事出来たから一緒に帰れないの…ごめんね。」
えぇ!?どういうこと!?!?
「うん、そう!!そうなの☆ラヴよ ラ・ヴ♥
うん、ごめんね、そういうことだから今日は千里とでも帰ってね☆」
千里とは、織田君の親友で万里の双子のお兄さんの水田 千里【ﾐｽﾞﾀ ｾﾝﾘ】君16歳。万里と千里君、そっくりな二人は綺麗な顔立ちでかなりモテる。
……って、そんなことより!!いつの間にそういうことになってんの!?!?!?ラヴって何さ!?ラヴって!!!!!!
目を見開いて魚みたいに口をパクパクさせている私を見て万里は満面の笑みで言った。
「じゃっ帰ろっか☆明日は土曜日で休みだから、今日は華の家でゆぅーーっっっくり話しようね♥」
万里さん…その笑顔……その………超恐いんですけど!?
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