2年2組

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緊張した面持ちの少年が立ち上がり自己紹介を始め出した。 それから生徒達の自己紹介を次々と聞きながら不意に名簿に視線を落とすとそこには「亀島うらら」の名前。 (これが噂の…) などと思いつつ視線を前に戻す。 (……な…っ!!) 思わずギョッとした。 後にその場で叫ばなかったのは奇跡と言いたくなるほどに金次は固まってしまった。 後ろから3番目の席。 自己紹介をするために立ち上がった少女。 「亀島うらら…です。得意科目は特に無いです…」 青く透き通った瞳を伏せて遠慮がちに自己紹介をする彼女に目を奪われる。 呆然と見つめる金次と視線が合うや否や、顔を赤くし慌てて視線を外して席に着くうららの行動にハッと我に返った金次はぎこちなさを隠すのが精一杯だ。 まさか自分が年下の、ましてや担任の生徒に見惚れてしまうなんて。 結局うららをまともに見る事が出来ないまま1現目を終えたのだった。
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