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次の日
いつも通り四人で学校に行く。
下駄箱に行って靴を履き替える。
靴を履き替えて教室に行こうとするけど、美雪が動かない。
「美雪?どうかしたか?」
「な、なんでもない」
美雪はなんか慌ててるように見える。
「忘れ物?」
「う、うん。そうなんだ」
美雪は目をそらす。
美雪にはくせがある。
嘘をつくとき目を見なくなること。
微妙な違いでも長くいるおかげでわかるようになった。
「そうなんだ。今日はもうしょうがないから行こ?」
歩と隆也はそういって歩き出す。
二人は気づいてないんだと思う。
「美雪?」
まだたったままの美雪を呼ぶ。
「行こうか?」
「……うん」
二人で教室まで歩く。
その間、美雪はずっと暗い顔してた。
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