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「ごめんね?つきあわせちゃって…」
美雪は申し訳なさそうに言う。
「いいんだよ。それでさ…その怪我はどうしたの?」
「だ、だから…転んじゃって…」
また目をそらす。
「………そっか…」
美雪は黙り込んでしまう。
二人になれば話してくれるかなって思ってたんだ。
教室に戻ってからは、昨日みたいに僕たちとは話してくれなかった。
今日の最後の授業が終わると同時に隆也が入ってきた。
「美雪!!今日は帰れるだろ?」
大声で美雪に話しかけに行く隆也。
「あいつ何しに来たのよ」
「昨日寂しかったからじゃない?」
僕と歩は二人で隆也と美雪を見てた。
二人の会話は聞こえてこないけど、様子からすると…
断られた…
しょんぼりしながら隆也はこっちに来る。
「美雪今日も帰れないんだって…」
「しょうがないよ。美雪にだって予定があるんだから…」
僕はそういったけど、美雪が心配だった。
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