幼馴染

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僕らは小学校二年生に上がった。 幼稚園から一緒だった四人で相変わらず一緒にいた。 学校は丘の上にある。 学校自体は大きくない。 けど僕らにとっては最高の場所だった。 「隆也。今日もあそこに行くだろ?」 「もちろん!!」 「美雪も行くだろ?」 「う、うん…」 「じゃあ俺、歩誘ってくるわ!!」 隆也は自分のクラスに戻ってった。 「隆也うるさいな」 「そうだね」 僕は美雪と同じクラス。 隆也と歩が隣のクラスで一緒だった。 「雄一君?最近あそこばっかり行くね」 「あそこ楽しいじゃん?美雪は行きたくなかった?」 「ううん。そんなことないよ」 「そっか。よかった」 美雪と話すクラスメイトは僕一人。 美雪は人と話すのがあんまり得意じゃない。 自分の気持ちをうまく伝えられないんだと思う。 だから四人でいるときと以外、美雪は笑わない。
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