プロローグ

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漆黒。 まさにこの言葉が当てはまる。常人では一歩も歩くことが出来ないだろう。 しかしそんな闇夜の中でうごめく者達には一向に問題がないようだ。 風が吹き荒れている。巨大な低気圧がこの国、いや、隣国や海を渡ったアノ国すら呑み込んでいるのだ。 闇にうごめく者達から少し離れた場所にある小さな古い塔。ここには小さなランプがありほんのり明るい。突風が吹き荒れる中、辛うじて建っているこの塔の中には2人の男が居る。
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