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航空自衛隊
西部航空警戒管制団
レーダー管制室
「レーダーに反応!正体不明機、間もなく領空に入ります!」
管制員の2等空曹が慌てた様子で叫ぶ。
管制室が突如色めき立つ。
部屋の中央にある巨大なレーダーには九州を中心とした巨大な地図がある。
日本と朝鮮半島との間に領空を示す線が引いてあり、ほぼ重なるように飛行機を示す三角形と、未確認飛行物体を示すUNKNOWNの文字があった。
「なんだと!何故気が付かなかったんだ!」
1等空佐の階級章を付けた男が怒鳴る。
「わかりません。突然現れましたので」
2曹が困った様子で返答する。
「とにかくスクランブルを発進させろ!航空総隊に報告だ!」
1佐は怒鳴りながら内戦の受話器を取る。番号を押そうとした瞬間、管制室内にアラームが鳴り響いた。
正体不明機が領空を侵犯したのだ。
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