706人が本棚に入れています
本棚に追加
火の手が上がっている。やや低い山の頂上にある施設が攻撃されている。
「なんてこった。ありゃパトリオットの基地じゃねぇか」
小西がつぶやく。
その時、神林は機体の前方に小さく飛行機が横行しているのが見えた。
『タイガー1からタイガー2へ。前方に右から左に横行する航空機あり。』
タイガー1は神林の乗機でタイガー2は僚機である。
するとタイガー2からも無線が入る。
『右後方にもいる!ミサイルだ!基地を攻撃しているぞ!』
すると、管制から無線が入った。
『タイガー各機は攻撃を阻止せよ。ただしアンノウンへの攻撃は威嚇に留めよ』
「なんだと!下では味方がやられてるんだぞ!」
小西が怒鳴る。
「仕方が無い。やるしかないだろう」
神林が静かに言い、言葉とは裏腹に操縦桿を荒々しく倒す。
最初のコメントを投稿しよう!