日常

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突如鳴り響くラッパの音。体が自動的に跳ね起きる。もう、10年繰り返した動きだ。 寝ぼけなまこで廊下に出る。他の部屋からも続々と眠い目を擦りながら廊下に出てくる男達。 彼らがワラワラと整列している目の前には、迷彩服に身を包み腕には紅白の腕章をした男が1人。 「1班異常なし」 「2班異常なし」 「3班異常なし」 面倒臭そうに腕章の男に次々に報告の声が廊下に響く。 腕章の男は報告を受けた後一言 「解散」 とこれまた同じく面倒臭そうに告げて朝の儀式は終了する。
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