大学入試と二人の乙女

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高校三年の冬、 この俺『黒澤冬馬』は大学受験を控えていた。 たいして成績は良くなかった上に、とある事情で長い間学校を休んでいたので、推薦では第一志望の大学には入れなかった。 部活は剣道部に入っている。 だが、これと言って良い成績を残していない。 なので一般入試…… つまりペーパーテストで全て決まるのだ。 センター試験では、なかなかの点数をとることが出来た。 試験でしっかりとした点数をとれれば合格出来るだろうな。 そして、試験前日の夜…… 「冬馬、ご飯よ~」 「……あいよ」 家は俺・母さん・親父・妹が2人の5人家族である。 母さんはかなり若い。 歳は38歳だ。 さらに、かなりの美人である。 いつも優しくて、本当に俺の自慢の母さん。 親父も同じく38歳。 親父は高校・大学でアメフトをしていた。 なので、かなりの筋肉質。 いつもは面白いが、怒るとかなり怖い。 なので、親父に怒られるのがこの世で一番の憂鬱…… そして妹二人。 名前は、『繭』と『鈴』。 繭は中学生1年生で、もうすぐ2年生になる。 鈴は小学3年生で、もうすぐ4年生。 繭は少し内気であり、いつも本を読んでいる。 それにくらべて鈴は、いつも明るくて毎日外で遊んでいる。 これが俺の家族だ。
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