失態

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  「良かった。目覚めた? 高嶺突然ふらっと倒れたからびっくりした。大丈夫か?」 ほっとしたように笑いかけてくる高科。 「あぁ、ゴメンな驚かせて。 それよりここ保健室だろ? もしかしてもう授業始まっちゃった?」 まだ昼飯一口も食ってなかったのに。 俺の牛丼…。 つか陽向はどこ行った。 幼馴染みが倒れたっつーのに薄情な奴だ。 「2~3分前に予鈴なったとこだけど…」 あーそれは面倒臭いな。 今から教室に向かっても本鈴には間に合わない。 いっそもっかい寝るかな。 ぎしっ 布団の中でもぞもぞと寝相を整えていると、その音と共にすぐ真上から影が落ちてきた。  image=278958411.jpg
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