第一章 奪華大乱

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12日目朝、両軍は開戦の準備をしていた。戦いが10日以上にもなると、両軍の戦死者・負傷者はおびただしい数となり、両軍の実質戦力は景軍42万、陵軍40万にまで減っていた。 準備をしていた一人の兵が、異変に気付いた。 「ん?」 ・・……ゴゴゴゴゴゴゴ 「うわぁぁぁ!!地震だぁ!!!」 現在で言う、震度7クラスの地震が戦場を襲ったのである。 両軍は大混乱となった。そして国内から被害の状況も少しずつ伝わってきた。 最早戦いの続行は不可能であった。 両軍は決着がつかなかった事を悔やみながら、各々撤退していった。
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