第一章 奪華大乱

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太安帝は遺言に、次期皇帝を弟の安適にすると記していた。 しかし、ひょんな事から兄の重安はその事を皆より早く知ってしまい、なんと遺言状を書き換え、自分が皇帝になるような内容にしたのであった。 そして、いざその内容が公にされると驚いたのは重臣たちである。なぜなら、彼らは太安帝から生前に跡継ぎの相談を受けていたからであった。 重臣たちは重安を批判し、安適を皇帝に推した。しかし、遺言状を前にそれは全く意味を持たなかった。 そして公子・重安は皇帝に即位し、安立帝(あんりゅうてい)と名乗った。
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