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こうなると、大華国は大混乱である。そして一番混乱していたのは安立帝であった。
元々政治が得意ではなく、後先も考えずに闘争心だけで行動していたので、まさかこうなるとは予測していなかったのである。
そんな最中、妙適帝に密使が来た。相手は安立帝の臣下の魏基宣(ぎきせん)である。
内容は、魏基宣が安立帝を捕縛し、引き渡すというものであった。
妙適帝は了解し、成功したあかつきには身分を保証すると伝えた。
さすがの妙適帝も、事の流れとはいえ相手は実兄。どうしても殺したくはなかったし、民を思うとこの内乱を早く終わらせたかったので、あまり好きな方法では無いが了解したのであった。
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