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零壱.語り継がれなかった物語
月華の顔を見ていると、月華の言動を聞いていると、一々あいつのことが思い出される。
「なぁ…お前…そっちはどうだ?楽しいか?幸せか?」
空を見上げて呟く。
「 」
「そうかいそうかい。ま、お前の可愛い子孫、見守ってやってくれよ」
春風が背中を押した気がした。
「憑黄泉、なーにぶつぶつ言ってんの?」
「いや、なんでもねぇよ」
「ふーん」
これは語り継がれなかった物語。
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