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「姫様、どうして…」
「仕方の…ないこと…。私の母は…死んだし……ただの更衣…。母親がお父様の正室である…彰子姉様には敵わない…」
「……それでも!」
そんなことで縛られなくてはいけないのか?
こんなにも優秀な雨雫姫を。
たかが後ろ盾一つで…。
「龍虎…怒らないで?私には…龍虎、貴方がいるから……」
「姫様…」
額と額を合わせて幸せそうに笑う雨雫。
この人を俺の一生をかけて護り続けようと、このとき密かに誓った。
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