Seoul Of War ｢三百年記｣

｢覇王｣

　
(次はこちらの番だ、喰らってやろう。)

牙を向いて〝奴〟は俺に襲いかかってきた。
ﾌｧﾌﾆｰﾙの毒牙だ…くらえば確実に俺は死ぬだろう。

だが剣を折られていたとしても…俺にはまだ勝てる要素があった。

そしてハナから逃げるつもりなども無い……。

(グォオォオ!!)

俺は奴の攻撃を避けながら、ゆっくりと隙を探す。

そのまま丸一日が過ぎ…疲れからか、奴が不意に隙を見せた時…俺は仕掛けた。