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『佐藤君がここにいるのって、俺と同じ理由だったりするの?』
『え…あぁ、うん。』
いや違うとは言えなかった。いや、言わなかった。
今回は滝沢と同じ条件で練習が出来るんだ。
てことはまた戦えるんだ。
こんな偶然、ありえていいのか…?
そうこうしてるうちに駅に着いた。
『じゃあ明日一緒に入部届出しに行こうぜ!』
そう言って滝沢は逆方面の電車に乗って帰っていった。
真っ暗だった俺の陸上人生が、また光を取り戻した。
(今回は絶対勝ってやる…)
そう思って電車に乗り込んだ。
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