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雲間から出てきた月に照らされた幸村の顔はとても辛そうで。
「それでも沢山の
花は池に浮かんでいます」
その言葉に 三成は優しく微笑む。
「なら幸村、これから強くなればいい」
「・・・」
「一つでも多くの花を救えるように」
さっき 三成に渡された花を見つめる幸村。
「 三成殿…」
「?なんだ」
「私はまだ未熟です…この先も沢山の献花を浮かべるかも知れない」
「・・・」
花から 三成に真っ直ぐ向かう視線。
「でも、もし、 三成殿が亡くなったとしても私はこの花を捧げない」
言い切られた言葉にちょっと驚く 三成。
そんな三成を幸村は強く引き寄せ、抱きしめた。
あぁ、幸村で月が見えない。
「貴方の分の花はありません」
「?」
「だから」
「だからなんだ」
「…三成殿、貴方は亡くなってはいけない。…亡くならせない」
フワリ、と漂う俺の命の花の香り。
でも捧げられたこの花はもう献花ではなく、ただの可憐な花。
「分かった」
くるくる流れるは
悲しい花
でも
貴方に捧げる花は
幸せなものであって欲しい
+++サンゲ+++
また分からない話に(泣
ちょっと幸村と三成の間に進歩がw
読んでくださりありがとうございましたv
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