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「慎…」 今日もまた、その人で目が覚める。 慎「夢…か…」 君はいったい誰なんだ…? 慎「あっ!ヤバッ!もうこんな時間!!」 俺には過去の記憶がない。正確に言えば、一年しか記憶がもたない。 12月20日。その日は俺の誕生日で、同時に記憶を無くす。 所持品は必要最低限の物とメモ帳。そのメモ帳には、名前、生年月日等が書かれている。 そして不思議なことに、俺には恋人がいたらしい。 春日 嵐。 それが恋人の名前。メモ帳に消えないように黒の油性ペンで書かれている。 その名前を見ると胸が高鳴る。とても大切な人なんだなって思う。
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