引き込もりな天才児

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住んでる者すら、無駄に広いと感じるくらい広い屋敷の書庫で、何やら物音がする。 その書庫の近くを偶々(たまたま)通ったこの屋敷の使用人であるアーサーは、気になって薄暗い書庫を覗いてみた。 すると、その薄暗い書庫の小汚い床に、青髪の少年が寝転がっているのが見えた。 「…………何をなさっているんです?ジゼル様」 「ん?ああ……アーサか、見てわからないのか?読書だ」 少々呆れながらアーサが尋ねると、青髪の少年ジゼルは、当然のように普通に答えた。
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