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「じゃあいくよ!ジャンケン…ホイ!」
「うっ…」
俺はパー
流歌はチョキ
「アハハ!またボクの勝ち!」
「馬鹿!3回勝負に決まってるだろ!」
「別にいいよ」
今の俺の発言はかなり子供っぽかった気が…
でも流歌を追い出すためにはプライドを捨てる気で行かなければダメだ。
「ジャンケン…ホイ!」
「マジかよ…」
俺はグー
流歌はパー
「また勝ちだね!」
流歌はニヤッと笑い俺の方を見てきた。
これは流石にやばい…
俺は恥をしのんで大声で叫んだ。
「まだだ!5回勝負だ!」
「必死だね」
「う…うるさい!」
「まあ、別に良いけどね!」
プライドを捨ててまでジャンケンをする事が今までにあっただろうか…
それだけ俺が流歌のことを苦手と言うことなのだが…
「進ジャンケン弱すぎるよ」
結局積もり積もって35戦0勝…
流歌に頭まで下げてお願いしたのにここまで酷い結果になるとは思わなかった。
「どうするの?もう1回する?」
「…もういい…」
「じゃあボクここに居候してもいいの?」
「勝手にしろ…」
何もかもやる気が出ない…
もう流歌が居候しようが何しようがどうでもよかった。
俺が捨てたプライドは何だったのだろうか…
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