第1章 奇妙な共同生活

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「やった!」 「………」 ショックで落ち込んでいる俺の隣りで流歌は大はしゃぎをしていた。 「そう言えば進は朝ご飯食べたの?ボクお腹ぺこぺこなんだけど…」 そう言えば流歌との馬鹿騒ぎでそんなことすっかり忘れていた。 時計を見ると9時前… まだ朝と言える時間だった。 「食べてねぇ…」 「じゃあボクが作ってあげるよ!キッチン借りるね!」 「お…おい…!」 俺の言葉も無視して流歌はキッチンへと歩いていった。 「まあどうせ食べるから別にいいか…」 しかし、流歌も料理なんて出来るなんて、意外に女の子らしい一面もあるんだな… そんなことを考えながら朝食を待っているとキッチンの方から香ばしい臭いが… と言うより焦げ臭い… 俺はまさかと思い流歌の方を振り返ると、タイミング良く料理が出来上がったようで流歌が運んでくるのが目に入った。 「出来た!流歌ちゃん特性スペシャル朝ご飯!」 これは… 予想以上にすごい… 何がすごいかって、多分目玉焼きとパンを焼いたのだろうが炭の固まりにしか見えないことだ。 唯一食べられそうな物と言ったら目玉焼きに添えてあるレタスくらいで… 確かに、ある意味スペシャルだな… 「味見はしたのか?」 「味見?そんなことしなくても食べれるよ」 流歌は自信満々に言い放った。 この食べ物かどうかも分からない物体が本当に食べられるのだろうか… とりあえず流歌を信じて目玉焼きらしき物体を一口食べてみた。
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