プロローグ

2/4
前へ
/106ページ
次へ
ミーン…ミーン… 朝っぱらから蝉のうるさい声が聞こえてくる… 朝から蝉は元気なもんだ… そんなくだらないことを考えながら俺はベッドから起きあがった。 「ねむい…」 時計を見ると朝の6時だった… 昔の俺なら休みの日は必ず昼前までは寝ていたはずだ。 しかし、高校に入ってからは、朝の運動をよくするようになった。 自分でもよく分からないが… 中学校の頃、部活での最後の大会で嫌な思いをしたのが原因だろうと思っている。 ちなみに、俺の名前は 五十嵐 進(いがらし すすむ) どこにでもいる平凡な高校2年生だ。 そして、中学校の頃の思い出とは… テニスの大会でなんとか県大会まで行けたのはいいのだけど、あまりものレベルの違いで1回戦敗退になってしまったことだ。 本当はあの時にテニスなんか辞めようと思ったのだが、どうやら負けず嫌いの性格がでてしまったようだ。 まあ、別にいいんだけどな… 「さてと…日課、日課」 そんな事言ってる内に、いつものジャージに着替えていつもの道を走り始めた。 いつもの道と言うのは、かるく家の近くを走るだけの5キロコースだ。 その後近くの公園で壁打ちをして自動販売機でコーヒーを買って、一服した後のんびり家に帰ると… まあ、これは夏休み専用のメニューなのだが… 帰った後に朝飯食べて部活に行くって辺りが疲れるけど、去年から始めた日課だからいつの間にか慣れてしまっていた。
/106ページ

最初のコメントを投稿しよう!

40人が本棚に入れています
本棚に追加