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「じゃあ木に登らなきゃよかっただろ」
「それじゃあこの子がかわいそうでしょ!」
「はいはい…そうだな…」
「うわっ!冷たっ!」
ずいぶんとテンションが高いというか…
うるさい女の子だ。
女の子の発言がうっとうしくなり、その子を放ってさっさと帰ってしまおうかと思ったが…
「いきなり会って、助けてもらった人にそんな態度とる奴がいるか!」
なぜか見捨てて帰ることが出来なかった。
帰ろうとは思ってるのだが、心のどこかで帰るなと言ってる気がしてならなかった。
「…ゴメンなさい…」
「なんだ…意外に物わかりが良いんだな…」
さっきとは対照的に態度が変わって少し焦ってしまった。
「大人だから」
女の子はキッパリと答えた。
自分で大人って言ってる時点で子供だよ!
と、ツッコミを入れたくなったが、こう見えて意外に俺よりも年上かもしれない。
そのことを考えて、あえてツッコミを入れなかったわけだが…
「大人って…いくつだよ?」
「14歳!」
それを聞いて俺は呆然としてしまった。
俺よりも3歳も年下なのに敬語も使わない…
まあ、相手は俺の年を知らないから仕方ないのかもしれないが…
そんなことよりも、14歳でも小さすぎるだろその体は!
「14って…俺より年下じゃねぇか!せめて敬語使え!」
「でも、今年で15歳なんだよ!」
「俺は17歳だ!」
「ウソ!」
「なんだよその反応は…」
女の子の妙な反応に俺はついツッコミを入れてしまった。
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