幼なじみ

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私と祥子は、世間でいう幼なじみというやつだ。 私は昔札幌に住んでいて、家が祥子と隣同士だった。 同い年だったし、さっぱりした祥子とは気があって、私が15歳で東京に引っ越すまで毎日のようにつるんでいた。 それからも手紙とかでやり取りをしていて、祥子が大学からこっちに一人暮らしを始めたのを機に、またしょっちゅう会うようになった。 寛人はその祥子の5歳下の弟。 お姉ちゃんっ子で、いつも私と祥子の後をついてきてた。 そんな寛人をいつも二人でいじくってたっけ。 寛人の記憶は10歳の時まで。 そんな寛人が大学生とは、本当に時が経つのは早い。 しみじみと思いながら、出掛ける支度を始めた。 .
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