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ヴーヴー
…うるさい。
まだ夢うつつの目を開けるか開けないか躊躇しながら、諦めて仕方なく枕元にある携帯を開いた。
…携帯の光が眩しい。
『おはよう☆今日、寛人が東京に来たから、3人で飲まない!?寛人もさゆに会いたいって~!』
光る画面を見たさゆの目に、そんな文章が飛び込んできた。
(寛人…?って誰だっけ…)
頭をまた布団の中に滑り込ませながら、ぼんやり考える。
てかそもそも誰からのメールだった?
携帯を布団の中に滑り込ませて、半分目を開けて画面を確認する。
『上原祥子』
…祥子からのメールだったか。
てことは寛人って…。
…………。
思い出した。
と共に、いつの間にか私はまた眠りについていた。
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