幼なじみ

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*** 「おねーちゃーん!さーちゃーん!」 公園の真ん中で、6歳の男の子が泣きながら大きな声を出している。 「プッ…」 11歳の私と祥子は、茂みに隠れながら顔を見合わせて笑いあった。 「…ぉねぇちゃ~ん!」 また遠くから、男の子の呼ぶ声が聞こえてきた。 私と祥子は笑いながらそっちに目をやる。 くりくりした目の男の子が、わんわん泣きながら歩いていた。 「おねえちゃーん!さーちゃぁん…!」 ***
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