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「おねーちゃーん!さーちゃーん!」
公園の真ん中で、6歳の男の子が泣きながら大きな声を出している。
「プッ…」
11歳の私と祥子は、茂みに隠れながら顔を見合わせて笑いあった。
「…ぉねぇちゃ~ん!」
また遠くから、男の子の呼ぶ声が聞こえてきた。
私と祥子は笑いながらそっちに目をやる。
くりくりした目の男の子が、わんわん泣きながら歩いていた。
「おねえちゃーん!さーちゃぁん…!」
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