第二話

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臨時ニュースをお伝えします。 たった今午後2時頃、富士山中で焼死体が発見されました。 遺体の衣服はなぜか燃えておらず、体だけが燃えていたそうなんですが、どうやら亡くなったのは10年程前失踪した考古学の権威と、その息子さんのようです。 警察は現在自殺と他殺両面から捜査を― 新米「松浦さん。この携帯の中身なんですが・・・」 松浦「あん?」 新米「なんか変なんです。」 松浦「変?なにがだよ」 新米「その・・・字が読めないというか。」 松浦「あぁ?」 新米「とにかく見てください!!」 め ひのと た3mよオレ2 ほのお むらさき いけにえ おやじ? ほのおおお おおおおおお・・・おおお あつ あ つうううううつ やけ GGAhhしあじxしdldl djさjどいcじdさいでゅsfひうhしたんひのdじさおhどjどきksksksksとりいdんsjhふうくけにえdさいでゅあいふたりおやこしたいかみふdhすあでぃうあしせつdさうでぃあhdりでゃういでぃおあ 松浦「なんだこりゃ・・・?」 新米「それと、カメラのデータフォルダに妙な動画が」 松浦「どんな?」 新米「えー・・・なんといいますか、やけに惹きつけられる、紫色の蝋燭の動画です。ただ、そんな蝋燭現場にはなかったですし、市場にもないそうです。」 松浦「紫・・・ねぇ。紫色の焔と言えば死に火だけどな」 新米「死に火・・・ですか。」 松浦「それをみたら死ぬんだよ。最も、オレがガキの頃には訛って不思議火になってたけどな。」 新米「不思議火ですか。なんだか安直ですね?」 松浦「そう思うか?ほんとに不思議なんだよ。人の体で燃えてる間は消えないくせに、他のものには燃えうつらねえ。」 新米「もしかしてこの事件・・・」 松浦「なわけねーだろ!第一、不思議火じゃねえ。こいつはヒノトリっていってんだからな。不思議火はあんな生易しい神みたいなもんじゃねぇぞ」 そう言った松浦は背中の火傷がすこし疼いたようだった。
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