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「人はいつか必ず死ぬもん。だから、今のうちに言っとくの…」
彼女は一瞬寂しそうな顔をしたが、また笑顔になり続ける。
「ずっとあなたの傍に居られるなら、死ぬのも怖くないな。
本当に、傍に居て良い?」
「当たり前だろ。いつまでも、気が済むまで居ればいい。それまで俺も頑張って生きていくからさ!」
「ありがとう…これで安心だよ…安心したら、ちょっと眠くなっちゃった。少し、寝るね?」
そう言って、彼女はそっと目を閉じた。
少し無理をして話をし過ぎたようだ。
また寝息を立てて静かに眠り始めた。
そして、俺は一人、声を上げて泣き出した。
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