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「桜かぁ…また行きたいなぁ…。でも、今年は、窓から見えるこの桜で我慢だな…。」
寂しそうな顔で答える彼女。
こんな会話を切り出したことで、なんとなく、俺はばつが悪くなる。
「あ、でも、この桜もすごい綺麗で私は好きだよ。この部屋を選んでくれてありがとね。」
笑顔でフォローをしてくれる彼女。
なんだか、自分が情けなくなるな。
「来年は、ちゃんと見に行こうな!」
彼女は笑顔で頷いてくれた。
俺は、なんとなく、安心した。
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