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何だったんだろう?と思っていると
ぼぉーとしていたからか
約束をした時間より、大幅に遅れていて
あわてて向かって走った。
扉を開ける前に、深呼吸をして、開けようとしたら
いきなり、扉が、開いて
『お父様のわからずや』と
アッカンベーって叫んでる女の子がいた。
アーアーなんて思わず
何処から出たのかわからない声を出していた。
その、女の子は、怪訝な顔をして僕を見て
『あれ?また、あなたなの?あなた、私を、追いかけてきたの?』といって
『気持ち悪いわね』って
その、言葉に、カチンときた僕は、その、女の子に
『僕は、此処に、所用があって来ただけだ。君なんて、興味はないよ。そこをどいてくれないか?』って
怒鳴ってしまっていたら
中から、恰幅の良い、口ひげが、立派な、中年のおじさんが、出てきて
『君は、確か…中谷商会の護くんかね?この子が、君に失礼をしたようだね。すまないね。この子は、私の娘の真由美だ。』
その、女の子の名前は
真由美といっていた。
それが、僕と真由美の物語の一ページなんだよ。
隣にいる少女のようなおどけている君は、
『私と同じ名前なんですね。護さんも同じ名前でしたね』
君は、今の僕を忘れている
悲しげに、見つめていた僕を見つめて
『続きは、また明日ね。おじいさん』って微笑むんだ。
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