第一章

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しかし、夜から雨が降った。かなり強い雨。あんなに綺麗な夕焼けだったのに。 本当は、遊園地に行こうと思っていたが、明日雨なら、別のプランを考えなくては。 俺は、観覧車のてっぺんで渡すはずだったペアリングを見つめて、脳みそをフル回転させてみた。 明日雨だったら、家に呼ぼう。 さて、どうやってペアリングを渡そうか… 早苗の喜ぶ顔が見たくて、俺はとてもわくわくしていた。 優しくて、かわいくて。どうしようもなく愛しい、俺の彼女。 早苗の為だったら、俺は死ねる。 そんな事を考えていた。
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