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次の日、やはり雨だった。相当酷い雨だ。
そんな雨の中、早苗を外に出す訳にもいかないので、俺が早苗の家に行くことにした。
いろいろと予定が狂ってしまった。
天気予報士は異常気象がどうのとか騒いでいたが、どうでもよかった。
ただ、早苗に喜んでほしいだけなんだ。
俺は土砂降りの中、早苗の家へ向かった。
車が羽を生やしたように大きな水しぶきをあげて走っていく。
……最悪だ。
その水しぶきは歩いている俺に思いっきりかかった。身体の半分がかなりずぶ濡れである。
しばらく歩いていると、何故か違和感のある女性がいた。
この酷い雨の中、傘もささずに、ただ茫然と立ち尽くしている。
その女性は俺以上にずぶ濡れで、それをごく自然なことと思ってるような顔をして行き交う車や、人々を眺めていた。
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