第一章

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「私のことは放っておきなさいよ。あなたにはなんら関係の無い存在でしょう」 「わかったよ!せいぜい風邪ひかないように気をつけるんだな!」 俺はなんだか気にかけつつも捨て台詞になりきれていない台詞を吐いて立ち去った。 その女性は相変わらず同じ個所をじっと見据えていた。 何故か、胸騒ぎがした。 だけど今はそんなことより、早苗の家に行くのが先決だ。 俺が急ぐのと比例して、雨はどんどん強くなっていった。
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