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あれから3年の月日が流れた。
俺は俺を最初に保護してくれた人物、アルバート・ヴァン・スターゲイザーに引き取られ、戦闘の手解きを仕込まれた。
そして今は、魔物の集団の中にいる。
優「見た感じ大体100体か。」
そう言って左手の中指のリングを外す。外した途端、膨大の魔力が吹き出す。
今の俺の魔力はSランクだ。リングの外す指によって魔力の解放度が違う。
優「炎よ躍り狂え。〝フレイムダンス〟」
詠唱を唱え、力ある言葉を言うと、俺の周囲に炎の渦が疾しる。
それは外側に伸びていき、魔物を次々と呑み込んでいく。
暫くして炎が止んだ。そこには焼け野原に俺一人だけが立っていた。
優「こんなところか。」
こう言い、外したリングを嵌め直そうとしたその時、
魔物「あんなもので俺様を倒せると思う「五月蝿い。〝フレイムランサー〟」」
詠唱破棄で放った炎の槍は生き延びていた魔物を消し炭に変えた。
外し掛けたリングを嵌め、そして右手の中指の転移専用のリングを外す。
優「戻るか。彼の地へ導け〝転移〟」
力ある言葉が光を生む。
光が止むとそこはただの焼け野原になっていた。
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